リガードの基礎工事 vol.12
~断熱効果を高めるための施工方法~

注文住宅 断熱

バックナンバー
リガードの基礎工事           vol.1 ~前編~
リガードの基礎工事           vol.2 後編①~配筋~
リガードの基礎工事           vol.3 ~鉄筋~
リガードの基礎工事 後編② vol.4 ~配筋後~
リガードの基礎工事           vol.5~土台敷き~
リガードの基礎工事           vol.6~上棟~
リガードの基礎工事           vol.7~土台パッキン(床下について)~
リガードの基礎工事           vol.8~制震テープ~
リガードの基礎工事           vol.9~屋根工事~
リガードの基礎工事           vol.10~構造用金物について~
リガードの基礎工事           vol.11~防水対策の裏側・防水検査の方法~

リガードがお約束している、断熱と気密の性能

リガードでは、高断熱・高気密の高性能住宅で、快適で健康な暮らしをお約束しています。
家にいて不快に感じることとして、下記の3つがよく上げられます。

1. 夏暑く、冬寒い
2. 部屋内での温度差
3. 結露

これらは、高い断熱性と気密性が備わっていれば解決することができます。
断熱性だけが高くても、部屋を暖かくできるわけではありません。重要なことは、断熱性も気密性も必要ということです。
この記事では、リガードが断熱性能と気密性能を高め、断熱効果などを上げるために行っている施工方法についてご紹介します。

断熱効果を高めるために、断熱性能と気密性能どちらも大切な理由

UA値C値説明
いくら断熱性が高くても、お家に小さな隙間があり、*C値が高いと、熱が部屋から逃げる熱量は少ないですが、隙間から空気が入り込んでしまい、冬は寒く、夏は暑くなってしまいます。
*UA値とC値どちらも性能が高いことにより、夏は冷たい空気、冬は暖かい空気を逃がさず、換気計画もしっかりできる為、部屋の温度が均一で、過ごしやすいお家にすることができます。

*UA値…外皮平均熱貫流率のことで断熱性能を表す値です。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
*C値…住宅における相当隙間面積のことで気密性能を表す値です。値が小さいほど家の隙間が少なく、気密性能が高いことを示します。

リガードが使っている断熱種類の概要と商品の説明

リガードでは断熱の種類が大きく2種類に分かれています。 

①屋根の吹付断熱と同様の断熱材を壁に吹き付ける屋根・壁吹付断熱 
②屋根は吹付断熱で、壁にパネルの断熱材(スーパーウォール、ネオマフォーム)を壁にはめるタイプ。

リガード標準仕様の断熱材商品の説明※2024年11月現在の標準仕様

【吹付断熱】:ダルトフォーム

-特長-

①ダクトや配管などの隙間が出やすい部分でも、充填できるため、気密性を確保します。
 また、現場発泡で隙間なく施工できるため高い断熱性気密性を確保できます。

②隅々までウレタンを埋め尽くすため、音の出入りを和らげます。外部の騒音もシャットアウトし、静かな住環境を生み出します。
※Dフォーム株式会社 発泡断熱材「ダルトフォーム」の特長より

パネル断熱:Original 85・ネオマフォーム

1. ネオマフォーム

薄くても高いレベルの断熱性を発揮します。
プラスチック系断熱材は、樹脂を発泡させることで樹脂の中に気泡を構成しています。
その中でも高性能な製品は、断熱性の高いガスで発泡し、そのガスを気泡の中に閉じ込めるこで、高い性能を実現しています。
※旭化成建材HP ネオマフォームの基本性能より

2.Original 85

優れた断熱性を発揮する、オリジナル高性能ウレタンパネルを使用しています。

屋根通気:ルーフスペーサー 
屋根をダルトフォームで吹き付ける前に、スペーサーを取り付けることによって、断熱材が膨らみ通気層が狭くなることを防ぎます。そうすることで、屋根の通気がしっかりでき、室内からの湿気を外部に排出して断熱材内部の結露を防ぎ、家の寿命を長くします。
ルーフスペーサーシルバー面は遮熱効果を発揮しています。

施工方法

1. ネオマフォーム・Original 85 
 まず、ネオマフォームを柱間の寸法に合わせてカットします。
 次に柱・間柱間に隙間ができないようネオマフォームを施工します。

2. ダルトフォーム 
 直接壁や天井、隙間に吹き付けていきます。
 建物の形状に合わせて膨らみます。

3. ルーフスペーサー(屋根通気) 
  垂木間最上部に、段ボール製のルーフスペーサーをはめ込み、タッカーで止めます。

【気密処理】気密性能を上げるための施工方法

気密処理(隙間処理)は、基礎工事の完了後から始まります。
基礎完了後の工程では、各工程が終わるごとに気密処理を行っています。

【基礎完了後の工程】
基礎完了後の工程
断熱材の種類(全体吹付かパネルか)によって、サッシ取り付け後の気密処理のタイミングが<図1>のように異なります。
断熱材の種類
屋根・壁吹付断熱の場合、吹付工事の前に、電気配線などの施工を行わないと、吹き付け工事後に電気配線などを行った場合、せっかく吹いた断熱材を欠いてしまう場合もあるので、注意が必要です。
もし、断熱材を削る場合は、断熱の補修材で補修をします。
また、できてしまった隙間を塞がず、ボードやクロスが張られてしまうと、壁からの結露の原因になります。
結露が進むと、住宅に使われている建築材料が腐ってしまうなど、住まいの寿命も縮めてしまう為、工程の順番が大切になってきます。

★土台の気密処理の記事についてはコチラ

まとめ

以上が断熱材の施工方法気密処理についてのご紹介です。
お家の中を快適にするためには、断熱と気密、どちらの性能も良くすることが大切です。

この2つは、数字でも判断できるところなので、お家づくりご検討の際はぜひ確認していただきたいです!

続きはコチラ
リガードの基礎工事           vol.13~内部仕上げ~
リガードの基礎工事           vol.14~外装工事の施工内容と、外壁工事からお引き渡しまでの流れ~