リガードの基礎工事 vol.11
~防水対策の裏側・防水検査の方法とは~

防水対策検査

バックナンバー
リガードの基礎工事           vol.1 ~前編~
リガードの基礎工事           vol.2 後編①~配筋~
リガードの基礎工事           vol.3 ~鉄筋~
リガードの基礎工事 後編② vol.4 ~配筋後~
リガードの基礎工事           vol.5~土台敷き~
リガードの基礎工事           vol.6~上棟~
リガードの基礎工事           vol.7~土台パッキン(床下について)~
リガードの基礎工事           vol.8~制震テープ~
リガードの基礎工事           vol.9~屋根工事~
リガードの基礎工事           vol.10~構造用金物について~

防水検査について

防水検査では、家全体の防水の施工がしっかり行われているか、細かく確認を行っています。
この記事では、防水検査のチェック項目を基準に、重要な検査時の確認事項をご説明いたします。
★屋根の防水紙に関してはこちら

サッシ周りの防水紙の貼り方

▶防水紙とは
雨漏りを防ぐために外壁材や屋根材の下に敷かれるシート状の防水層のことです。
防水紙の貼り方は、細かく決められています。
貼る順番を間違えてしまうと、防水紙の役割が発揮されないため、注意が必要です。

▶貼り方・重ね幅
防水紙は、雨水が入り込まないよう、貼り方や重ね幅などが決められています。
特に、サッシ周りやスリーブ周りなどは、貼る順番が細かいため、ルールを決めています。

●防水紙のイラスト
防水紙
●実際の施工写真
透湿防水防風シート
透湿防⽔紙(上下90mm以上/左右150mm以上)
防水紙同士の上下の重ね幅は90㎜以上、左右の重ね幅は150㎜以上とし、出隅・入隅については増張り等で重ねて補強します。

●サッシ周りのイラスト
サッシ周りのイラスト
●実際の施工写真
サッシ周り 防水シート
*注意事項
また、サッシ周りの防⽔テープ圧着状況を確認します。
⇒細い隙間からでも雨水は浸透していく為、⽔が通れる道がないように圧着しなければいけません。

スリーブ周りのイラスト
スリーブ周り
※*スリーブとは…配管を通すために先に埋め込んでおく筒状の管のこと。
防⽔紙の継ぎ目の有無を確認します。

⇒防水紙が重なっているところに、スリーブ等が通った場合、重なり部分の幅が90㎜以下になってしまうため、補強としてさらに防水処理を行います。
※スリーブの直上に継ぎ目が来ないように貼ります。
他にも、防⽔紙のしわたるみや、破損がないかの確認を行います。

⇒傷が小さい場合、幅の広い防水テープを貼る。
傷が大きい場合、防水テープで修補した上から増張り防水紙を貼る。

▶軒天部分
吹き上げた雨が入ってこないように、先行で軒天材のレベル上⽅まで防⽔紙が⽴ち上がっているか確認します。

▶ステープルチェック項目
ステープル打ち込み時に破損有無を確認します。
※ステープルとは、防水紙を止めるホッチキスのようなものです。

防水紙を貼る際、ステープルの間隔( 縦方向:約200㎜間隔以下 )や打ち込み方( 浮いてないか、打ち込みすぎていないか等 )に注意を払っています。
ステープルの打ちすぎは、雨漏りの原因にも繋がるため確認が必要です。

FRP防水について・注意点

▶FRP防水とは
バルコニーの下地が完成した後に塗る物。

▶チェック項目
バルコニーFRP防水の⽴ち上がり⼨法は、
サッシ・開口部の下端で 120mm以上、 それ以外の部分で250mm以上としています。
※パラペットとは、バルコニーなどの外周部に設けられた壁のことです。
FRP防水

ここまでが、防水対策の裏側・防水検査の方法のご説明となります。

防水対策をきちんとすることで、雨漏りの原因を防ぐことができ、建物内部の木材や金属を腐らすことなく、お家の寿命を長くします。

続きはコチラ
リガードの基礎工事           vol.12~断熱効果を高めるための施工方法~
リガードの基礎工事           vol.13~内部仕上げ~
リガードの基礎工事           vol.14~外装工事の施工内容と、外壁工事からお引き渡しまでの流れ~