
Home Library!
Interview
リガードの家づくり勉強会に参加したことをきっかけに、注文住宅を建てることにしたIさまご夫妻。「ずっと借家に家賃を払い続けるのが無駄に感じてしまって、自分たちの家を持とうと考えました。マンションは子どもの足音とかに気を遣うことになるので、一戸建て一択。借りていたのも一戸建てで、いずれ家を買うときの参考にしようと思って、粗探ししながら住んでいました(笑)」とご主人。「リガードなら自分たちのライフスタイルに合わせた家づくりができると感じて、私たちの家づくりをお任せにすることにしました」と奥さま。
「基本的には建築家の先生にお任せでした。先生が朝起きてからの動線を丁寧にヒアリングして、生活スタイルから最適なプランを設計してくれました。なので正直なところ家づくりで苦労らしい苦労はなくて、家が建つ現場を見ているとワクワクしました」とご主人。玄関→シューズクローク→ファミリークローゼット→洗面台→LDKと流れるような、おでかけ・おかえり動線は「外から帰ったら、まずは手を洗いたい」というご要望をカタチにしました。「回遊動線になっているので、子どもたちは帰ってきたら最初にリビングに飛び込んでくるんですけどね(笑)」と奥さま。床には大ぶりで木目が美しいチェスナット(栗の木)の無垢材をあしらいました。「木材専門店に行って見て回り、自分たちが住むならこれにしよう!と一目惚れして決めました」とご夫妻。壁はクロスではなく漆喰と、部材や仕様にこだわりました。暮らしてみての感想を問うと「換気扇を回すと玄関扉が重くなります」と奥さま。「水槽の温度計は、日時を問わずいつも一定ですね」とご主人。快適に過ごしながら、ふとしたことで気密性・断熱性の高さが実感できるようです。
回り階段を上ると2階には広々としたHome Library。大きな本棚を背にカウンターも備えていて、“おうち図書館”という言葉がピッタリ。「夫婦とも本が好きで専門書や小説、文庫、雑誌、漫画、絵本、とにかく本が増えていってしまうので、先生の提案で造作の本棚を設えました。将来的にはそのまま子どもの勉強部屋になる予定です」とご主人。1階の壁際にもリビングと畳スペースに跨ってカウンターが備え付けてあり、本が身近にあって、ふだんから読書に親しんだり、いつでもどこでも勉強ができる仕掛け。「好きなところで本を読んだり宿題をしたり、自分たちもちょっとした書き物をしたり、家のあちこちに勉強できるスペースを作りたかったんです。畳スペースの方は、今はおもちゃでいっぱいですけどね(笑)」と奥さま。リビングとシームレスに行き来できる畳スペースは「気軽にごろごろ寝転がれる和室が欲しかったので、お願いしました。でも建てている間から子どもたちに『ここは私たちの場所!』と宣言されちゃいました」とご主人。
リビングや玄関の明かり取りの地窓は、和モダンなテイストにぴったり。「ダイニングテーブルではなく床に座っていることを前提に、床に座った時の視線を計算して窓の配置を考えてもらいました。外観も流行りの四角い家ではなく軒や庇のある日本建築らしい形がよくて、玄関も軒が深く木をあしらった重厚感のある仕上がりにまとめてもらいました。日差しや風除けにもなりますし、雨の日でも濡れずにすみます」とご主人。
取材した日は天気が悪かったので、家の中を子どもたちが元気に歓声をあげて走り回っていました。「階段もスチールだと安全性に不安があるので、木製にしました。せっかく走り回っても怒られないお家なのに、危ないからと止めさせるのは偲びないので」とご主人。「この家に越してから休みの日は基本、家でゴロゴロと過ごすようになりました。でも、子どもたちはもうちょっと外で遊んでくれてもいいかな(笑)」と、ご夫婦揃って目を細めていました。