
ライトコートの開放感、光を纏うモダンデザイン
Interview
設計から色調のバランス、デザインにいたるまでOさまの家づくりへの想いは強く、自分で書いた図面をもとに建築家と相談するほどのこだわりよう。特長的な片流れ屋根の外観は、斜線規制をクリアしながら屋根裏つくり、かつ棟下がりを避けるために考え抜いたという独創的なスタイル。特に正面からのバランスは黄金比になるよう設計されています。「何度も現場に足を運んで、話をしながらあちこち調整してもらいました」とOさま。外観だけでなく、住まいの中まで洗練されたモダンデザインが光ります。
「廊下や余計なデッドスペースをとにかく無くして、生活動線を考え抜きました。それと同時に森の中に過ごすような開放感、都市生活の中で自然を感じることのできる居心地のいい空間づくりがテーマです」とOさま。空間を広く使いたいという思いから、フロート階段の下はウッドテラスと行ったり来たりしながら子どもが遊べるスペースに。「ベッドも測ってピッタリ収まるように計画して、とにかく敷地をフル活用しました」。帰宅動線に沿って玄関正面に洗面手洗いをレイアウトし、廊下がなくフラットにつながる一体空間に仕上げられています。
住まいの中央に家族の暮らしのハブとなる24帖もの大空間を配したセンターリビング設計。ピクチャーウィンドウと引き違い窓の2つの大開口が並ぶ吹き抜けのリビングの向こうにはウッドテラスが広がり、住まいの内と外が溶け合うような一体空間を生み出しています。吹き抜けは、さながら光が揺蕩うライトコート。吹き抜けを見上げると、リズミカルに並ぶ4連の高窓が空へ向かって大きく開いていて、外観にもアクセントを与えています。シックに引き締まったMiele(ミーレ)のIHキッチンは、美しいクォーツストーンの天板にカフェ巡りからヒントを得たというハニカムパターンの瀟洒なキッチンタイルの組み合わせ。
時間だけでなく、気力も体力も使う家づくりは正に人生の一大イベント。それでもOさまの熱量はとどまることなく、窓や断熱材もカタログから性能やデザインを比較検討してサイズまで厳選、型番を伝える熱の入りよう。「1階の窓は規制に合わせながら、最大サイズのものを入れました。大手メーカーでは門前払いされてしまうような難しい要望であっても、リガードはとにかく検討してくれる姿勢を信頼して、微に入り細に入り注文をつけましたが、やり切ってくれた皆さんに感謝です」と、こだわりの詰まった家づくりを、リガードと二人三脚で完遂しました。