
すっきり&のびのび「都心に暮らす」。吹き抜けのリビングに家族でごろごろ
Interview
中古マンションをリノベーションするか、注文住宅を建てるかで悩んでいたというSさまご夫妻。大手ハウスメーカーだとセミオーダーが中心でフルオーダーは難しい等、制約のある中での家づくりより、ネットで見つけたリガードのテイストが気に入って、コンタクトをとることにしたのだと言います。
「スッキリと、おしゃれに暮らしたい」「ひろ〜いリビングで家族団らん」「しまいたい時に、パッとしまえる使い勝手のいい収納」ご夫妻が住まいに求めたポイントが明確で、建築家の提案したプランが自分たちの要望にフィットする洗練されたモノだったことで、自分たちだけの住まいを建てようと決意しました。
Sさまご夫妻の住まいのテーマになったのは『光と風が通る家』。建築面積の限られた都心立地という条件に対して水平の広さを優先しながら、吹き抜けで縦にも広がりを持たせて開放感のある設計を取り入れています。
立地環境を考慮した明るい2階リビングはグレーカラーをベースにアクセントカラーを加え、窓の配置で時間や季節ごとの採光をコントロールした、くつろぎのある空間演出。またキッチン回りは特にこだわって、造作や建材などショールームに足繁く通いながらデザインや仕様を決めていったそうです。「家にいる時は裸足で過ごしたい」という要望には、冬は床暖房・夏はエアコンと使い分けて、一年を通して過ごしやすい空間としました。
また家族が行き交い、動き回ってもストレスのない動線を設計。吹き抜けでつながる3階には、落下防止ネットを設置。さらにネットの耐荷重を高めて、子どもが乗っても大丈夫なアスレチックのように仕立てました。3階にはプラベートガーデンとして広いルーフバルコニーを設けたり、暮らしの中に遊び心あふれるアイデアが盛り込まれています。
玄関回りもデザインにこだわり、1階の床はヘリンボーン仕上げに。上着をかけておく外套ハンガーや、カバンなどのおでかけグッズを並べた土間収納は、玄関側からも通路側からもアプローチできます。奥には水回りと並んでウォークインのファミリークローゼット。限られた空間だからこそ動線がシンプルで、使い勝手を高める工夫がふんだんに盛り込まれています。玄関の外にはすっきりシンプルで白が際立つ爽やかな印象の外観に加えて、外構のアクセントとして玄関脇のシンボルツリーにはレモンの木をチョイス。
インタビューの最後には「お気に入りの雑貨を揃えて、この家での暮らしをまだまだ楽しみたい」と、ご夫妻揃ってのコメント。快適な暮らしのカタチはこれからもブラッシュアップされてゆくようです。