早くから自分たちの家を持ちたいと考えていたIさまご夫妻。知らず知らずのうちにそれぞれがインスタグラムでリガードをフォローしていたという偶然も重なって、「それじゃあ見に行ってみよう」ということになってリガードを訪問、家づくりが始まりました。

Iさまご夫妻が希望したのは、家事ラクで毎日の暮らしも、子育ても楽しめる家。共働きでも家事に子育てに夫婦でバランスよく分担しながら、暮らしやすい家づくりがテーマでした。仕切りを少なくして閉塞感をなくし、住まい全体が開放的で動きやすい設計で、建具にもこだわった和モダンなスタイルで仕上げました。

住宅地に佇むシンプルモダンな外観は、一見すると外に対して閉じたような印象ながら、内に広がりのある開放的な設計が施されています。
ポーチから屋内へ進むと、悩んだ末に完成したという広い玄関。「はじめは土間玄関にしようと考えていましたが、趣味の道具もしまえるシューズインクロークのカタチに。とにかく広くして、ベビーカーを押したまま入れるようにしました。玄関先で畳んだり広げたりする必要がなくて、子どもを連れてお出かけのときもラクラクです」と奥さま。
玄関正面にはアクセントクロスとインテリア照明で落ち着いた仕上がりに。玄関とLDKはガラスのフルハイトドアで仕切っていて、帰宅するとドアの向こうにワンコが元気にお出迎え。

壁のクロスは真っ白にするよりも淡色にして、1階の床材にはナラカシ、2階はイタヤカエデをチョイス。犬の毛や汚れが目立たないように明るめの色合いにしました。リビングの天井には化粧梁。キッチンと対になる位置に小上がりをつくり、和風テイストを上手にとりいれて、モダンすぎない落ち着きのある空間に。
「和室も考えましたが、小上がりにした方が使い勝手がいい。子どものおもちゃなどが散らかっているときに急な来客があっても、ロールスクリーンを下ろして隠せますし、子どもと一緒にお昼寝もできます。何よりキッチンから目が届くので、料理をしながらでも目配りできるので安心です」と奥さま。

キッチンは奥さま主導でこだわりたかった場所の一つ。フラットで視界が広く、大人数名が並んで炊事しても余裕のある広いワークトップを備えたグラフテクトのオープンタイプ。「リビング側から使える収納のあるキッチンがほしくて、一目惚れで決めました」と奥さま。パントリーのアーチは施工した大工さんが“自信作”と胸を張る納得の仕上がり。

プライバシーを守りながら庭をどうつくるかは、Iさまご家族の家づくりにとって外せないテーマの一つでした。
「仕上げはこれから。縁側をつくって夕涼みをしたり、ティータイムやBBQを楽しんだり、家族のくつろぎスペースにしたいと思っています。植栽もこれからですが、そっちは妻に任せています笑」とご主人。
庭に面したリビングの大窓は設計士からの提案。庭に出やすく、建物が密集しがちな住宅地でも明るく、住まいの内から外に向かって視線が抜ける開放感はひとしお。とりわけ窓際はひなたぼっこに最適。ワンコもお気に入りのスペースです。

洗濯機の脇にはスロップシンクを備えました。小さな子どもやペットのいるご家族は、ぜひ検討してほしい仕様の一つ。
「つけ置き洗いや下洗いに使えて、とても便利。悩みましたが、お風呂場で洗いものをしたくなかったので、とり入れて大正解でした」と奥さま。

ファミリークロークに面した裁縫スペースは、奥さま曰く「私の部屋みたいな空間になりました笑」。ミシン台を備え、保育園グッズの用意やサイズ直しなどもパパッとできる家事スペースです。
2階に家族だけのプライベートなセカンドリビングとしてフリースペースをつくり、子どもの遊び場やゲームルーム、ホームシアターなど暮らしに合わせて使い方を選ばない“余白のある家”に。
子どもの成長に伴いモノが増えることを想定して子ども部屋にはツインロフト、小上がりの下には生活収納、階段下にロボット掃除機のドックとペットスペースを確保しています。

「担当してくださった一人ひとりとの出会い、縁のおかげで思い通りの住まいを完成させることができました」とご夫妻。
建てた後も住まいをアレンジしながら、暮らしを楽しんでいます。