角地にあるYさんの住まいは、正面に加えて写真の南西側も印象的なデザインに設計されています。Yさんが「モダンなそば屋さん」と称する藍染のような濃紺の外壁に、板塀を思わせるアクセントウォールを組み合わせたデザイン。シンボルツリーの緑が良く映えます。

正面（ファサード）は明かり取りの縦スリット窓以外、目線の高さには窓を設けず、スッキリとしたデザインに。その分、玄関ドア付近に設けた板張りの袖壁と軒天が引き立ちます。

玄関スペースから間仕切りなく繋がるLDK。キッチンはコンロ部分のみ完全に隠した設計のセミオープンタイプとしました。ゆったりとしたスペースのダイニングを確保し、料理をしながらのコミュニケーションも弾みます。

2wayになっている広いシューズクローク付きの玄関。右側がLDKで、正面に見えるブラウンのドアの向こうが、奥様こだわりのレッスンルームです。

カメラが趣味のYさん。お気に入りのアイアン製のリビング階段に腰をかけ、家族の笑顔をフレームに収めています。「快適な住まいで、楽しい毎日を満喫しています」とニッコリ。

階段吹き抜けは南側に面しており、日中は常に光に包まれています。1階全体の床にはアカシアの無垢材を採用。節や赤身、白太など、無垢材独特の多彩なテクスチャーを楽しむことができます。

キッチン設備は使いやすさ重視で、シンプルな白に統一。背面の造作収納はシースルータイプの建具を使い、キッチン家電や食材を置いた中の様子がほどよく見えるようにしました。ダイニングテーブルの隣に見えるのが、テレワークもできる多目的カウンター。

趣味のカメラを眺めたり、撮影した写真のデータを保管したり、テレワークに取り組んだりと、何かと使い勝手のよい多目的カウンター。ダイニングのすぐ横にあるので、家族との一体感を感じながら、好きなことに没頭できる場所。

1階に設けたホルンのレッスンルーム。4畳ほどの空間だが、「じっくり集中して練習するには、充分のスペース」という奥様。もともと気密性が高く音もれの心配がほとんどないと、リガードを選ばれたが、この部屋のみ「遮音仕様」としています。防音ドアや、遮音パネルを総予算に配慮しながら採用。