
シンプルな空間で、好きなものに囲まれた暮らしを楽しむ
Interview
マンションや建売住宅を見たりしていたが、なかなか納得いく物件が見当たらず、土地探しから注文住宅を建てることに切り替えたというNさまご夫妻。「土地が見つかるまで半年くらいかかりました。便の良さを優先して見つけた住宅街の角地。ただ建ぺい率や容積率など建築条件が難しく、予算も合わなくて困り果ててしまいました」とご主人。そんななか、住宅サイトのランキング上位で見つけたリガードの勉強会に参加してみることにしたのだそうです。あまり期待していなかったというものの、家を建てるうえで押さえておくべきポイントを知ることができ、まずは相談してみることに。「家を建てるにあたって、デザインとかではなく住み心地といった見えない部分への不安がありました。担当の方がZEH基準など家の快適性能やその重要性についてしっかりと話してくれて、『納得できるまで何回でも説明しますよ』と言ってくれました。自分たちの予算感も伝えたら、それに合わせてピンポイントの提案をしてくれたのも大きかったですね」とご主人。住宅展示場の家はハイスペックすぎてピンとこなかったが、リガードのモデルハウスを見学してみて、そのサイズ感も含めて参考になったのだそうです。
家づくりのテーマとして挙げたのは「雑然としているのが嫌なので、シンプルに暮らしたい。箱型でスッキリした家にしたい」というもの。ドイツのファクトリーで使われていたランプ、デンマーク製のヴィンテージテーブルなどインポートアイテムにこだわりがあったので、インダストリアルなテイストが映えるように配色も白/黒/グレーの3色に制限。生活スタイルが変わってもトレンドに左右されない普遍的な空間づくりを目指しました。巾木をなくしたシンプルで軽快な空間デザイン、窓枠は黒にして引き締まったモダンな印象に。フローリングと素材を揃えたキッチン脇のコンソールや、蹴込板をなくした開放的な鉄骨階段などディテールにこだわって仕上げています。
近隣の視線を気にすることなく、明るく暮らせるようにリビングは2階へ配置。さらにライトコート兼アウトリビングのワイドバルコニーを並べてレイアウト。バルコニーにチェアを出してビール片手にBBQを楽しむなど、都心暮らしでキャンプ気分を堪能できるプライベートガーデンです。密集した住宅地にあっても、バルコニーのおかげで通風と採光が確保できています。「結露や脱衣所が曇ったりもしないので、気密性・密閉性の高さも実感できています」と奥さま。「土地が大きくないので、できるだけ扉を少なくして開放的な一体空間にしてもらいました」とご主人。「収納を増やすとそのぶん生活スペースが狭くなってしまうので、収納もロールスクリーンで隠せるようにしてもらったり、ふだんの生活の中で圧迫感が出ないように工夫をしました」と奥さま。固定階段でアクセスしやすい小屋裏は物置き。腰壁を介して吹き抜けとつながっていて、そのぶんリビングの天井が高くなっています。
「寄り道しないで帰りたくなる家です。家を建ててからはできるだけ残業もしないで仕事を切り上げるようになりました。子どもが産まれて、リビングで家族いっしょに過ごす時間が今は何より大切に感じます」とご主人。「制約がある中でも自由度の高い設計で提案してくれて、見ていて一つひとつの仕事が丁寧だと感じました。金額が詳細までオープンなのも、わかりやすくてよかったですね。建築現場に来たときも様子を見ながら細々とサイズや高さを微調整してくれたり、関係者の対応や人柄がすごく良かったですね」と、ご夫婦の家づくりへの不安を払拭する納得の家づくりができました。