建築事例WORKS
想いもキッチリ収まった『収納住宅』
- 家族構成
- ご夫婦・お子様二人
- 建築地
- 東京都
東京の閑静な住宅地に注目の邸宅が建っています。オーナーはメディアや講演などでも活躍中の収納王子コジマジックさん。収納のプロとして10年以上のキャリアの中で培ってきた収納アイデアの集大成となる住まいを志向されていました。「やりたいことがいっぱいあったので、対応力と提案力、設計自由度の高い住宅会社が絶対条件でした」とコジマジックさん。
とはいえ、リガードに最終的に決めた理由は『人』とのこと。「各社さん、それなりに対応してくれましたが、リガードさんは家づくりに対する熱意や真摯な姿勢など、人柄がずば抜けていた。この会社となら家族ぐるみで長いお付き合いができる、と感じました」。
家づくりのコンセプトは「家族の笑顔」でした。結婚するときに大先輩から贈られた、『いつも奥さんが笑っていられたら、その家庭は幸せだから』という一言が根底にあったとか。お子さん、奥様の笑顔を思い描きながら、間取りや設備、収納を1つ1つ突き詰めていかれたそうです。打ち合わせ時に図面を見て、「ここの壁の中って空いてます?」という具合に細部にわたり話を進め、そこに収納を設ける。まさに、ミリ単位の打ち合わせの成果。そして、デッドスペースが一切ない家が出来上がりました。中でも印象的なのは、1階に設けられたファミリークロゼットの設計です。南隣は水回りで、脱衣室兼洗濯コーナーとバスルーム、洗面台と物干し用のバルコニーがひとつながり。洗濯物を出す・洗う・干す・片づける、がとてもスムーズ!作業台で奥様がアイロンがけしながら、『ああ、ラク』なんて独り言が聞こえてくると、「本当にこだわってよかった」と。毎日、“いいね!”が積み重なって、人を笑顔にする幸せなコジマジックさんの住まいです。
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2階のダイニングは家族の団らんに特化したシンプル空間。ご夫妻とお子さんの距離が近くて、のびのびと過ごされています。適量適所の収納計画で居室はいつもスッキリ。木の質感と、右に見える黒のアイアン素材が調和しています。ちなみに、アイアンの柵(手すり)は、コジマジックさんの頭文字「K・M」になるようにデザインしました 。
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外観デザインはご夫妻が要望したキューブ型で、シンプルなデザインですがマテリアルや色使いに統一感があります。道路側からは窓が一切見えない設計で、セキュリティ面でも安心です。
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2階のリビングサイドに設けられたTVボードはシステム収納に組み込まれていて、一見しただけでは壁のよう。ダイニングと分離して設置することでメリハリの利いた生活スタイルを実現されています。
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システム収納を全開した様子。散らかりやすい小物や書類、日用品が端正に整理されています。中でも重宝するのは縦に長い掃除機収納。リビングの定位置にあると、サッと掃除機をかけられるのでおススメ。充電用のコンセントも中に収められています。
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ダイニングのすぐ横にスタディコーナーが設けられています。キッチンで調理するお母さんの気配を感じながら勉強すると安心感が生まれ、集中力が増すとか。デスク下には重たいランドセルを収納する台も設けられています。
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ご夫妻でアイデアを出し合ったキッチンはアイランドスタイルで、背面には壁面収納、さらにその奥には収納力抜群のパントリーが隠されています。「ぐるっと回れるラウンド式で、使い勝手がいい」と奥様はご満悦
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キッチンは無垢の木を用い、サイズ、収納、機器などをカスタマイズしてあります。ダイニング側のキャビネットはすべて奥行き浅めの収納になっていて、欲しいモノが一目瞭然に仕分けされています。
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キッチン背面に設けた3.3畳のパントリーはぜひとも参考にしたい収納の1つです。キッチンの両サイドからアクセスできるのも好評。棚に入れた白い収納ボックスも見どころ。通路は幅750㎜とゆったりとしたサイズです。
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2階から階段を上がると3階の部屋がオープンにつながっています。採光を配慮してスケルトン階段を採用。左手奥が主寝室。
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洗面室はタイルと木の温もりを活かした清潔感あふれる設計。2つの洗面ボウルが忙しい朝には重宝します。このスッキリとした空間を実現しているのが隠された収納。「主人はいちばん時間をかけて計画していました」と奥様
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浅めのミラー収納と奥行きの深いアンダーシンク収納が綿密に計算して配置されています。引き出しには2台のドライヤーの定位置があり、出してすぐに使えるように、コンセントボックスも内臓されています。家具職人が丹精込めて仕上げた一品です。
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コジマジックさんがどうしても欲しかった書斎。わずか2.1畳のスペースですが、Wi-Fiの電波も届きやすくし、ネット作業に集中しやすい環境となっています。「狭いけど男の城です」とコジマジックさんはうれしそう。
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1階に設けたファミリークロゼットは、洗濯動線や家事動線を徹底的に考えられています。アイロンがけをする天板の高さは、奥様が使いやすいと話したコインランドリーの作業台の高さをコジマジックさんが実際に測って決めたそう。
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1階の玄関ホールと廊下・階段室。大理石の質感を感じさせる床が映えます。階段には天井までのドアが目を引くトイレと階段下収納を配置。左手にシューズクローク、書斎、ファミリークロゼットがあります。
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3階のトイレはコンパクトですが気持ちのいい空間です。「トイレは1階と3階に配置しています。3階は夜間でも使いやすいよう中央部分に設け、洗面やお化粧用のスペースも確保しました」(コジマジックさん)。
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玄関横のシューズクロークは石張りの床ときれいに整えられた収納棚が圧巻です。コジマジックさんファミリーはたくさんの靴をお持ちなので、このシューズクロークは譲れないスペースだったとか。
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シューズクロークの一角に設けられた不思議な収納スペースはコジマジックさんの真骨頂。裏側は通常だとデッドスペースとなるガレージ内の上部。そこを巧みに活用した収納です。「キャリーバックは収納場所に困る」という悩みを解決されました。
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3階の南側に配置された主寝室。間接照明や表情のある壁面など、リラックス効果の高い演出が施されています。ベッドのヘッドボードを壁と一体化させ、スマホ充電用の差込口を設けるなど細かな工夫も見どころです。
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「両親や友人が来てくれた時のために小さくてもいいからゲストルームが欲しい」とコジマジックさんは要望。そして実現したのがこのゲストルーム。来客のないときは室内干しができるよう天井面に物干し竿を内蔵。フレキシブルに活用できる、効率の良い空間です。